WSL2021最終戦 リップカール WSL Finals カリッサ・ムーアとガブリエル・メディーナがリップカールWSLファイナルで優勝し、世界タイトルを獲得

ムーアは2連勝で5つ目の世界タイトルを獲得、メディナは3つ目のタイトルを獲得

SAN CLEMENTE, CALIFORNIA, USA – SEPTEMBER 14: Four-time WSL Champion Carissa Moore of Hawaii and two-time WSL Champion Gabriel Medina of Brazil after surfing in the Title Match of the Rip Curl WSL Finals on September 14, 2021 at Lower Trestles, San Clemente, California. (Photo by Pat Nolan/World Surf League)

カリフォルニア州サンクレメンテ、ローワー・トレッスルズ(2021年9月14日火曜日)-カリッサ・ムーア(HAW)とガブリエル・メディナ(BRA)は、本日開催されたリップカールWSLファイナルのタイトルマッチで、タチアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)とフィリペ・トレド(BRA)を破り、2021年のワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャンピオンになりました。ローワー・トレッスルズで開催されたこのイベントは、6~8フィートの南うねりの中で行われた、初の1日限りの優勝決定戦であり、爽快なサーフィンが繰り広げられた。

メディーナとムーアは、リップカールWSLファイナルに世界No.1として出場し、3つのヒートのうち最初に2勝したサーファーが2021年の世界チャンピオンとなる、ベスト・オブ・スリーのタイトルマッチに出場するというアドバンテージを得ました。

ガブリエル・メディーナが3度目の世界タイトルを獲得

SAN CLEMENTE, CALIFORNIA, USA – SEPTEMBER 14: Two-time WSL Champion Gabriel Medina of Brazil surfing in the Title Match of the Rip Curl WSL Finals on September 14, 2021 at Lower Trestles, San Clemente, California. (Photo by Pat Nolan/World Surf League)

メディーナは、今回の優勝により、トム・カレン、アンディ・アイアンズ、ミック・ファニングらとともに、3つの世界タイトルを獲得しました。WSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)で16回の優勝、29回の決勝進出を果たしたメディーナは、プレッシャーの中で最高のサーフィンをすることに関しては、最も経験豊富なサーファーの一人です。今シーズン、メディーナは自身のキャリアの中で最高のスタートを切り、男子CTの開幕3イベントでファイナルに進出しました。2014年のクイックシルバー・プロ・ゴールドコースト以来、オーストラリアでのイベント優勝となった「リップカール・ナラビーン・クラシック presented by Corona」と「リップカール・ロットネスト・サーチ presented by Corona」で優勝し、他の選手との大きな差をつけました。2014年に初めて世界タイトルを獲得して以来、メディーナは2018年に2度目の世界タイトルを獲得するなど、毎年トップ5に入っています。

「これは私のサーフィンにおける最大の目標でした。夢を達成するのは日常のことではありません。これは私にとって特別な日であり、一生忘れないし、子供たちにも伝えることができる日です。今年は非常に厳しく、精神的にも困難な年でした。一生懸命に働き、忍耐強く、自分のサーフィンに信じなければなりませんでした。このタイトルを獲得するためには、たくさんのトレーニングをしなければなりませんでした!」とメディーナは語りました。

カリッサ・ムーア選手が5度目の世界タイトルを獲得

SAN CLEMENTE, CALIFORNIA, USA – SEPTEMBER 14: Four-time WSL Champion Carissa Moore of Hawaii surfing in the Title Match of the Rip Curl WSL Finals on September 14, 2021 at Lower Trestles, San Clemente, California. (Photo by Tony Heff/World Surf League)

ムーアは、WSLチャンピオン、世界ランキング1位、そしてオリンピック金メダリストとしてこのイベントに参加し、今回の優勝で彼女のキャリアの中で初めて連続して世界タイトルを獲得しました。ムーアは、今シーズンのツアーで最も安定したサーファーであり、7つのイベントすべてで準決勝以上に進出した唯一の人物です。5回の世界チャンピオンであるムーアは、2019年のマーガレット・リバー・プロ以降、すべてのCTイベントで3位以上に入賞しており、2021年は10シーズン連続で20ヒート以上の勝利を収めており、これはWSL史上最長の連続記録となります。ムーアは、11X世界チャンピオンのケリー・スレーター(米国)、7X世界チャンピオンのステファニー・ギルモア(オーストラリア)とレイン・ビーチリーの後ろに位置し、世界タイトルの最多記録を保持しています。

ムーアは、「長い1年で、とても長い1日でした。今日は思ったようなスタートができず、挽回しなければならなかったので、勝てたことが少し嬉しかったです。第1ヒートが終わったときには、もうメルトダウンしそうでした。自分のベストを尽くし、心の底からサーフィンをした結果、うまくいったのです。世界タイトルを獲得したときに海に入ったことがなかったので、今回の優勝は特別です。これ以上のことは望めません!」と語りました。

WSLファイナル5はローワー・トレッソルズのソリッド・コンディションでショーを開催

7度のWSLチャンピオンであるステファニー・ギルモア(オーストラリア)は、歴史的なリップ・カールWSLファイナルのオープニング・ライドをしましたが、第1試合でジョアン・ディフェイ(フランス)に敗れました。その後、ディフェイは第2試合に進み、サリー・フィッツギボンズ(オーストラリア)に敗れました。

ディフェイは、「今日ここに来られたことをとても嬉しく思います。これは私のキャリアの中でも最高の結果です。今は、もう一回ロウアーでサーフィンすることに集中しています。」と語りました。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したモーガン・シビリック(オーストラリア)は、男子第1試合でコナー・コフィン(アメリカ)とタイトルマッチを行いました。シビリックは好成績を収めましたが、コフィンのレールワークとパワーには圧倒されてしまいました。コフィンは第2試合に進み、フィリペ・トレド(ブラジル)と対戦しました。コフィンはこの日最初のエアマニューバーを繰り出して試合をスタートしました。合計スコア16.57(20点満点中)でトレドはマッチ3に進み、同じブラジル人でオリンピック金メダリスト、2019年WSLチャンピオンのイタロ・フェレイラと対戦しました。トレドは初の世界タイトル獲得を目指して第3試合に臨み、ダイナミックなパフォーマンスを披露して、フェレイラに勝利しました。

トレドは、「今日は準備ができていて、自分のサーフィンがうまくいったことにとても満足しています」と語りました。「完璧な波を待つためのプロセスにとても力を入れてきました。忍耐強く、正しい選択をして、自信を持って臨むようにしています」。

タチアナ・ウエストン-ウェブ(ブラジル)は、女子の第3試合でフィッツギボンズに勝利し、ムーアとのオープニング・ヒートでも勝利するなど、勢いのある状態でタイトルマッチに臨みました。しかし、ウエストン-ウェブは、5X WSLチャンピオンのパワーに及ばず、初の世界タイトル獲得には至らず、世界ランキング2位でシーズンを終えました。

リップカールWSLファイナルズの結果

ウィメンズ

第1試合:ジョアン・デフェイ(FRA)12.17 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS) 6.70女第2試合:サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.33 DEF. ジョアン・デフェイ(FRA) 6.66第3試合:タチアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)13.17 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)11.73

タイトルマッチ

第1ヒート:タチアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)15.20 DEF. カリッサ・ムーア(HAW)14.06
第2ヒート:カリッサ・ムーア(HAW)17.26 DEF. タチアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)15.60
第3ヒート:カリッサ・ムーア(HAW)16.60 DEF. タチアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)14.20
2−1でカリッサ・ムーアが勝利


メンズ

第1試合:コナー・コフィン(USA)15.00 DEF. モーガン・シビリッチ(AUS)9.84
第2試合:フィリペ・トレド(BRA)16.57 DEF. コナー・コフィン(アメリカ)14.33
第3試合:フィリペ・トレド(BRA)15.97 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)12.44

タイトルマッチ

第1ヒート:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.30 DEF. フィリペ・トレド(BRA)15.70
第2ヒート:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.53 DEF. フィリペ・トレド(BRA)16.36
2−0でガブリエル・メディーナが勝利

WSL 2021 第7戦 コロナオープン・メキシコ結果

メキシコ・オアハカ州バラ・デ・ラ・クルスで開催されていたワールドサーフツアー第7戦Corona Open Mexico presented by Quiksilverは、オーストラリアのルーキー、ジャック・ロビンソンが、プラジルのデイビッド・シルバに勝利して、自身初の、さらには今期初のオーストラリアンのチャンピオンシップツアーでの優勝を手に入れました。

決勝は先行するデイビッド・シルバに対し、残り時間がわずかになった時ジャック・ロビンソンが8.33ポイントのハイスコアをメイク。トータルで0.02ポイント上回り、シルバを下しました。

BARRA DE LA CRUZ, OAXACA, MEXICO – AUGUST 13: Jack Robinson of Australia surfing in Heat 2 of the Semifinals of the Corona Open Mexico presented by Quiksilver on August 13, 2021 Barra de la Cruz, Oaxaca, Mexico. (Photo by Tony Heff/World Surf League)

そしてウィメンズではステファニー・ギルモアがマリア・マヌエラを下して、チャンピオンシップツアー通算32回目の優勝を飾りました。

BARRA DE LA CRUZ, OAXACA, MEXICO – AUGUST 13: Stephanie Gilmore of Australia surfing in the Final of the Corona Open Mexico presented by Quiksilver on August 13, 2021 Barra de la Cruz, Oaxaca, Mexico. (Photo by Thiago Diz/World Surf League)

次戦のタヒチプロがコロナウイルスの影響でキャンセルとなった為、今大会の結果をもって、初の試みとなるWSL Finalsへの出場選手が確定しました。

WSL Finalsはツアーの上位5選手のみが出場できる大会で、下位の選手から順に対戦し、勝った選手が、上位の選手と戦うというフォーマットになっています。

出場権を手に入れた選手は以下の通りです。

男子

#1 ガブリエル・メディーナ (BRA)
#2 イタロ・フェレイラ (BRA)
#3 フィリッペ・トレド (BRA)
#4 コナー・コフィン (USA)
#5 モーガン・シビリック (AUS)

女子

#1 カリッサ・ムーア (HAW)
#2 ステファニー・ギルモア (AUS)
#3 ジョアン・ディファイ (FRA)
#4 タチアナ・ウエストン・ウェブ (BRA)
#5 サリー・フィッツギボンズ (AUS)

WSL Finalsへ期待のかかっていた日本の五十嵐カノアは今大会でRound of 32敗退となり、総合順位8位で残念ながら今季はここで終了となってしまいました。それでも8位は次シーズンの出場権を獲得しているので、来季の活躍を期待しましょう。

WSL Finalsは強すぎるブラジル勢がどんなサーフィンを見せてくれるか、楽しみに待ちましょう。

東京オリンピック出場選手を見てみよう(男子編)

オリンピックでサーフィンが初めて競技として採用されたTOKYO 2020で、男女各20名の栄誉ある出場権を手にした選手たちです。(この記事は男子のみ)

五十嵐カノアCT初優勝

2019 WSLチャンピオンシップツアー10位以内に入って出場権を獲得した選手

五十嵐カノア(日本)
イタロ・フェレイラ(ブラジル)
ガブリエル・メディーナ(ブラジル)
コロヘ・アンディーノ(アメリカ)
ジョン・ジョン・フローレンス(アメリカ)
ジョーディ・スミス(南アフリカ)
オーウェン・ライト(オーストラリア)
ジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)
ジェレミー・フローレス(フランス)
ミシェル・ボウレズ(フランス)

2019 ISAワールドサーフィンゲームズで出場権を獲得した選手

和井田理央(インドネシア)
レアンドロ・ウスナ(アルゼンチン)
ラムジ・ブキアム(モロッコ)
ビリー・ステアマンド(ニュージーランド)
フレデリコ・モライス(ポルトガル)

2021 ISAワールドサーフィンゲームズで出場権を獲得した選手

大原洋人(日本)
レオン・グラツァー(ドイツ)
ミゲル・トゥデラ(ペルー)
ルッカ・メシナス(ペルー)
マニュエル・セルマン(チリ)

注目はやはりCTサーファーたちでしょう。その中でも金メダル最有力候補がブラジルのガブリエル・メディーナとイタロ・フェレイラ。メディーナは2014、2018のワールドチャンピオンで、フェレイラが2019のワールドチャンピオン(2020はCTがキャンセル)。その二人が現在CTのランキング1位と2位となっており、好調なのは間違いありません。
そして2017、2016のワールドチャンピオンだったジョン・ジョン・フローレンスも今期の初戦で優勝を飾っておりメダル候補の一角です。
日本代表の五十嵐カノアは現在、世界ランキング6位、2019年CTで優勝経験もあり、直近のJeep Surf Ranch Proでも3位、単体の大会でみればメダルの可能性は十分あります。もう一人の日本代表、大原洋人は実績では劣りますが、過去にはUSオープンで世界のトップサーファーたちを抑えて優勝した経験もあり、今回、日本開催という地の利を生かしてメダル圏内に食い込んでくる可能性があります。
さらには、インドネシア代表の和井田理央。埼玉生まれのハーフで5歳からバリに住む選手です。アメリカ生まれアメリカ育ちのカノアより日本寄りの選手といっても過言でありません。CT選手に勝った経験もあるので活躍に期待です。

世界ランキング1位のガブリエル・メディーナ選手

本番は約1ヶ月後、世界の代表選手たちが実力を発揮できるサイズの波で大会が開催されることを祈りながら、楽しみに待ちましょう!

WSL 2021 第6戦 ジープ・サーフランチプロ結果

フィリペ・トレド(BRA)とジョアン・デフェイ(FRA)は、ワールドサーフリーグ(WSL)のチャンピオンシップ・ツアー第6戦であり、来月東京で開催されるサーフィンのオリンピック・デビューに向けた最終イベントである「Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe」で本日優勝しました。

LEMOORE, CA, UNITED STATES – JUNE 20: Johanne Defay of France and Filipe Toledo of Brazil are the winners of the Jeep Surf Ranch Pro presented by Adobe on JUNE 20, 2021 in Lemoore, CA, United States. (Photo by Pat Nolan/World Surf League)

ブラジルのフィリペ・トレドは、リムーアの人工サーフィン施設サーフランチで圧倒的なパフォーマンスを見せて勝利を収めました。決勝は同じくブラジルのガブリエル・メディーナと、過去2回のイベントファイナルの再来となるブラジル勢同士での対戦となりました。トレドは完璧に近い9.67と8.27をメイクし、2度のWSLチャンピオンを撃破しました。トレドは今年2回目の優勝を果たし、この結果によりWSLランキングが、現在1位のメディーナ、前シーズンのWSLチャンピオン、イタロ・フェレイラ(BRA)に次ぐ3位に浮上しました。

LEMOORE, CA, UNITED STATES – JUNE 20: Filipe Toledo of Brazil in the Final of the Surf Ranch Pro presented by Adobe on JUNE 20, 2021 in Lemoore, CA, United States. (Photo by Pat Nolan/World Surf League)

試合後、トレドは「サーフランチでのCTファイナルは3回目で、過去2回はガブリエルに負けていましたが、今回は優勝できて本当に良かったです。ガブリエルは今年ずっとハイパフォーマンスを続けていて、すでにトレッスルズのWSLファイナル5に進出を決めているので、彼に勝てたことは僕にとって大きな意味があります。」と語りました。

トレドとメディーナの対決となった決勝戦の様子はこちら。

ウィメンズではフランスのジョアン・デフェイが4タイムワールドチャンプのカリッサ・ムーアを破って優勝しました。

LEMOORE, CA, UNITED STATES – JUNE 20: Johanne Defay of France surfing in the Semifinal of the Surf Ranch Pro presented by Adobe on JUNE 20, 2021 in Lemoore, CA, United States. (Photo by Tony Heff/World Surf League)

日本の五十嵐カノアも準決勝まで進出し、オリンピックに向けて調子が良さそうなライディングを見せてくれました。CTのランキングも6位まで上昇しています。

LEMOORE, CA, UNITED STATES – JUNE 20: Kanoa Igarashi of Japan surfing in the Men’s Bonus Run of the Qualifying Round of the Surf Ranch Pro presented by Adobe on JUNE 20, 2021 in Lemoore, CA, United States. (Photo by Tony Heff/World Surf League)

五十嵐カノアのライディングはこちらでご覧になれます。

次回のCTイベントはオリンピック後、8月にメキシコで開催のCorona Open Mexico presented by Quiksilver となります。 

WSL 2021 第5戦 リップカール・ロットネスト・サーチ結果

西オーストラリア州のロットネスト島で開催されていた2021年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦であり、オーストラリア・レグの最終イベントであるリップカール・ロットネスト・サーチ presented by Coronaはメンズがブラジルのガブリエル・メディーナ、ウィメンズはオーストラリアのサリー・フィッツギボンズが優勝しました。ストリックランド・ベイには4~6フィートの波が押し寄せ、4つのイベントで構成されたオーストラリア・レグの最終日は壮絶なものとなりました。

ROTTNEST ISLAND, AUS – MAY 25: The winners of the Rip Curl Rottnest Search presented by Corona on MAY 25, 2021 in Rottnest Island, WA, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)(Photo by Matt Dunbar/World Surf League via Getty Images)

メンズファイナルはガブリエル・メディーナとオーストラリアのルーキー、モーガン・シビリックの対戦となりました。メディーナはヒート序盤からロットネストのパワフルな波に激しいターンを繰り返して8.50という高いスコアをマーク。中盤にも7.0ポイントをマークして、あと1本が掴めないシビリックを抑えて、勝利しました。シビリックは破れたものの今回のポイントによってツアーランク5位にジャンプアップです。

2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナは、今シーズン2度目の優勝を果たし、キャリアで16回目となるCT優勝を果たしました。メディーナは今シーズン5回のうち4回のファイナル進出を果たし、シーズン終了後に開催される世界チャンピオンを決定する新しいワンデイ・コンペティションであるリップ・カールWSLファイナルへの出場をほぼ確実にしています。

試合後メディーナは「オーストラリアでの生活、特にロットネストでの生活がとても気に入っています。ここは初めて訪れましたが、とても美しい場所です。ずっと波が良くて、とても歓迎されていると感じます。たくさんの厳しいヒートを乗り越えて、自分のやりたいサーフィンして勝つことができて、ここは私にとって特別な場所になりました。嬉しいです。」と語りました。

最後に日本の五十嵐カノアですが、ラウンドオブ32で、元JPSAグランドチャンピオン柄沢明美ブロを母にもつコナー・オレアリーとの対戦に破れ、17位という結果に終わりました。この結果、ランキング9位まで後退しています。次回カリフォルニアの人工サーフィン施設Surf Ranchで開催されるJeep Surf Ranch Proでの奮起に期待しましょう!

WSL 2021 第4戦 ブーストモバイル マーガレットリバープロ結果

前回から引き続きオーストラリアで開催されているワールドサーフリーグのチャンピオンシップツアーは、第4戦Boost Mobile Margaret River Pro presented by Corona 2021が西オーストラリアのマーガレットリバーで開催されました。

結果はメンズがフィリペ・トレド、ウィメンズではタチアナ・ウェストン・ウェブが勝利し、ブラジリアンのダブル優勝となりました。

MARGARET RIVER, AUS – MAY 10: The winners of the Boost Mobile Margaret River Pro presented by Corona on May 10, 2021 in Margaret River, WA, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)

フィリペ・トレドは、ファイナルデーでヒートごとに勢いを増していき、決勝に最高のパフォーマンスを残して、コンビネーションスコアで17.33(20点満点中)を記録しました。トレドのトレードマークであるフロントサイドのパワフルなターンで、メインブレイクをえぐり、イベント全体で2番目に高いトータルスコアを出して優勝しました。

この結果により、トレドはランキングを8位から3位に上げています。

MARGARET RIVER, AUS – MAY 10: Filipe Toledo of Brazil surfing in the final of the Boost Mobile Margaret River Pro presented by Corona on May 10, 2021 in Margaret River, WA, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)

ジョーディー・スミスとの対戦となったファイナルヒートの様子はこちらで御覧ください。

こちらはウィメンズ優勝のタチアナのパワフルなバックサイドターン。今回の優勝で彼女はランキングは2位に上げています。

MARGARET RIVER, AUS – MAY 10 : Tatiana Weston-Webb of Brazil surfing in the final of the Boost Mobile Margaret River Pro presented by Corona on May 10, 2021 in Margaret River, WA, Australia. (Photo by Matt Dunbar/World Surf League via Getty Images)

最後に日本人期待の五十嵐カノアですが、今回の結果はRound of 16敗退で9位となり、総合順位は7位に後退しました。次回にオーストラリアレグ最終戦ロットネスト島で開催されるRip Curl Rottnest Search presented by Coronaに期待しましょう。

WSL 2021 第3戦リップカール ナラビーンクラシック結果

オーストラリアのニューサウスウェールズ州ナラビーンでワールドサーフリーグのチャンピオンシップツアー第3戦Rip Curl Narrabeen Classic presented by Coronaが開催されました。

今大会はCTを引退したレジェンド、ミック・ファニングがワイルドカードで出場したり、開催前までのランキングで3位のジョン・ジョン・フローレンスが前回に引き続きルーキーのモーガン・シビリックに破れたり、1位だったイタロ・フェレイラがRound of 16で敗退してしまうなど、話題が盛りだくさんの大会でした。

ファイナルはブラジルのガブリエル・メディーナと、カリフォルニアのコナー・コフィンの対決となりました。メディーナが次々と精度の高い高難度エアーを決めて、エクセレントスコアを2連続で叩き出し、終始コナー・コフィンを圧倒して勝利しました。

NARRABEEN, AUS – APRIL 20: Gabriel Medina (BRA) and Tatiana Weston-Webb (BRA) finalists of the Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona on April 20, 2021 in Narrabeen, Australia. (Photo by Matt Dunbar/World Surf League via Getty Images)

今大会で優勝したガブリエル・メディーナ(ブラジル)はランキング1位となり、3度目のワールドチャンピオンの座が見えてきました。

日本の五十嵐カノアは準決勝まで進出したものの、ヒート開始時のトラブルで精神面に動揺があったのか、まともなライディングが1本もできないまま敗退となってしまいました。しかし、準決勝まで進んだことで現在のランキングは4位に上昇しました。ポテンシャルは十分あると思うので、カノアが世界の頂点に立つところをみたいものです。

NARRABEEN, AUS – APRIL 20: Kanoa Igarashi of Japan surfing in Heat 3 of the Quarterfinals of the Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona on April 20, 2021 in Narrabeen, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)

次回は5月2日から西オーストラリア・マーガレットリバーで開催される Boost Mobile Margaret River Pro presented by Corona です。

WSL2021リップカール ニューカッスルカップ結果

コロナウイルスの影響でハワイでの第2戦、カリフォルニアての第3戦がキャンセルされ、再編成されたチャンピオンシップツアーがオーストラリアレグから再開されました。オーストラリアレグはニューサウスウェールズ州ニューカッスルでの Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona からスタートです。

メンズのファイナルは現世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ(ブラジル)と、過去2回ワールドチャンプに輝いているガブリエル・メディーナ(ブラジル)となりました。高いエアリアルでリードを奪ったのはメディーナでしたが、イタロ・フェレイラがほぼフルローテーションのバックサイドエアーを決めてハイスコアをマークして逆転、そのまま勝利となりました。

NEWCASTLE, AUS – APRIL 10: WSL Champion Italo Ferreira of Brazil in Heat 3 of Quarterfinals of the Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona on April 10, 2021 in Newcastle, Australia. (Photo by Matt Dunbar/World Surf League via Getty Images)

この結果により、イタロ・フェレイラは今シーズンのランキング1位に躍り出ました。現在のトップ5は以下の通りです。

  • 1 イタロ・フェレイラ(ブラジル)
  • 2 ガブリエル・メディーナ(ブラジル)
  • 3 ジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)
  • 4 ジョーディー・スミス(南アフリカ)
  • 5 カノア・イガラシ(日本)
2021 Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona Men’s Final

また、ウィメンズでは現チャンピオンであり4度のワールドチャンピオンに輝いているいるカリッサ・ムーアと、今期チャンピオンシップツアーに初参戦のイザベラ・ニコールズの対戦でファイナルを迎えました。結果はカリッサ・ムーアの勝利。彼女はこの勝利によってウェンディー・ボーサのチャンピオンシップツアー最多優勝記録に並ぶことになりました。

NEWCASTLE, AUS – APRIL 10: Four-time WSL Champion Carissa Moore of Hawaii and WSL Champion Italo Ferreira, winners of the finals of the Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona on April 10, 2021 in Newcastle, Australia. (Photo by Matt Dunbar/World Surf League via Getty Images)

次戦 Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona はまもなく4月16日から開催です。

WSLチャンピオンシップツアー第2戦サンセット・オープンがの中止が決定

ハワイ州の決定で新型コロナウイルスの影響を考慮して、今月オアフ島で予定されていたチャンピオンシップツアー Sunset Open と、マウイ島で予定されていた Big Wave Jaws Championship Pe’ahi の中止が決定しました。
来月カリフォルニアで予定されていたチャンピオンシップツアー第3戦 Santa Cruz Pro も、あわせて延期されることが決定し、今シーズンのツアーの先行きが不透明になってきました。
4月からのオーストリアレグは今のところは変更の発表はありません。
東京オリンピックへの影響も心配されるところです。

ハワイ州の発表
STATEMENT ON SURF CONTESTS DURING COVID-19 PANDEMIC
https://dbedt.hawaii.gov/blog/21-01/

World Surf Leagueの発表
An Update On The Sunset Open And Santa Cruz Pro
https://www.worldsurfleague.com/posts/461579/an-update-on-the-sunset-open-and-santa-cruz-pro

2020年もっとも愛されたサーフィン動画トップ20 on NobodySurf から厳選動画を紹介

サーフィン動画

サーフィン動画を厳選して紹介します

サーフィン動画のまとめサイト、NobodySurfが発表した2020年に閲覧数、保存数、シェア数が多かったサーフィン動画トップ20の中から厳選して、特におすすめの動画を5つ紹介していきたいと思います。

CI Mid: Britt Merrick Breakdown

チャンネルアイランド公式YouTubeチャンネルの動画です。ミッドレングスボードCI Midでの、ターンするたびに気持ち良さが伝わってくるライティング映像とともに、ブリット・メリックとデボン・ハワードがボードの解説をしています。

Rob Machado | Part 2 [Surfing] [California]

続いては、レジェンドサーファー/ロブ・マチャドをフィーチャーした動画です。WCTでケリー・スレーターとバチバチやっていた時代からスムーズなライティングで人気でしたが、さらに円熟味を増した美しいターンに魅了されます。

A lil’ bit Dreamy

次の動画は、7度のワールドチャンピオンの座を獲得している女性プロサーファー、ステファニー・ギルモアのオーストラリア・ゴールドコーストでのライティング映像です。波良し、天気良し、被写体良しの爽快な動画になっています。

Coastline Magazine visited Surf Lakes’ 5 Waves R&D site in Yeppoon

近年、世界中でハイクオリティな人工サーフィン施設が建設されていますが、オーストラリア・イェップーンのこの施設では、湖の中央で水を押しつぶすように圧をかけて波を作り出す方式を採用しています。プロのコンテストが開催されているサーフランチ等とは違う方式ですが、かなりハイクオリティな波が作られていて、本物の海さながらの様子です。なにげに走り回るフォイルサーフィンにも注目です。

BREAKFAST / SURFSLOW

最後は日本の小波での瀬筒雄太プロのゆったりとした心地よい動画です。ロングボードならではの癒やし映像ですね。

他にも沢山気持ちの良い映像が紹介されていますので、NobodySurfのサイトも見てみてください。

引用元:

MOST LOVED VIDEOS 2020

20 most loved — viewed, saved, and shared videos on NobodySurf in 2020, out of 12,000+ videos viewed by users in over 100 countries.

https://nobodysurf.com/playlist/03MUaDhosN/

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